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​カザンザキス友の会について

国際カザンザキス友の会
偉大なクレタ人への献身と国際的活動の30年

 

国際ニコス・カザンザキス友の会は国際的な文化団体であり、利潤追求を行っておりません。今年で結成から満30周年を迎えました。この30年全てをニコス・カザンザキスと彼の作品のために献身してきました。


結成と働き


 1957年、偉大なクレタ人作家・詩人・思想家の死後より信頼すべき同士エレニ・カザンザキは夫とその最後の9年間を生きたアンティーブを出発してジュネーブに定住しました。ヨルゴス・スタシナキスは1968年に当地で彼女と知り合いました。彼は当時ジュネーブ大学法学部の副学部長(後に欧州原子核研究機構の幹部になりました)で、友人になりました。エレニは彼の死から早くも11年で大学や当局、そして大衆紙が彼を忘れてしまったことをどれほど悲しんでいるのか打ち明けました。そして彼に、マルセル・プルーストやジョージ・バーナード・ショウ等の友の会のような、既にヨーロッパにある模範に倣ってこの作家の友の会を設立してはどうかと提案しました。これは彼にとって極めて大きな名誉でした。すぐにこの困難な試みを行いましたが、何度もまた何年にも及ぶ着手が必要でした。最終的に、エレニ・カザンザキの多大な尽力と不断の支えによってこの気高い計画は実現したのでした。
 
 かくして1988年12月14日に、エレニ・カザンザキや劇作家で演劇関係者のヨルゴス・アネモヤニス(後にクレタ島にカザンザキス博物館を設立することになります)を含む30人に及ぶカザンザキス作品の愛好者がジュネーブ大学に会して、様々な手段と方法を用いつつニコス・カザンザキスの作品と思想の普及と促進を唯一の目的とする
「国際カザンザキス友の会」を設立したのでした。
 
 当初よりギリシア人の受け入れはありましたが、
初めから研究者や読者の士気が高かったわけではありませんでした。会則を定め、部門を作り、広報を始めました。
 
 月日は流れ、国際カザンザキス友の会は発展し拡張いたしました。今日、この30年で会員は五つの大陸の129カ国8642人を数えています。南アフリカ、ラトビア、オーストラリア、アルゼンチン、日本、カナダ、モロッコ、アイスランド、ウズベキスタン、ペルー、セネガル、コスタリカ、中国、イタリア、ニュージーランド、ルクセンブルク、ブラジル、アゼルバイジャン、アメリカ合衆国、パレスチナ、スワジランド、エジプト、韓国、パナマ、マルタ、
ブルキナファソといったかくも多くの国々に会員の登録があることを証拠として言及させていただきたい。
 
 会の本部はジュネーブにあります。「一致委員会」という名前の中心組織によって運営されており、
会員による全世界会合によって管理されています。

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